尿管結石の痛みは3大激痛の一つと言われています。
まさに七転八倒の痛みだそうですね。
僕自身はまだ結石が出来た事はないのですが、先日知人が結石が出来て救急車で運ばれていきました。
ちかごろ何人か結石が出来たという話は聞いていますが、一般的に夏場に多いようです。
やっぱり汗をかいたりして水分不足になる事が大きな原因のようですね。
結石が出来る原因
結石と言っても種類はいろいろあるみたいですが、結石の原因の80%はカルシウムみたいです。
腎臓の中でカルシウムがシュウ酸等と結合すると結石が出来上がります。
じゃあカルシウムを取らなければ良いのか?
と、以前は考えられていました。
ですがそういう訳でもありません。
シュウ酸が口から入って、消化される前にカルシウムと結合すると体には吸収されず、便として排出されます。
ですので今は、
むしろカルシウムいっぱい取った方が良いんじゃないか?
という考え方が主流のようです。
でもこれも調べていくと、はたしてそんなに単純な話か?と思いました。
ほうれん草・タケノコ等の灰汁の多い野菜や、チョコレート・コーヒー・紅茶・日本茶等の嗜好品にはシュウ酸が多く含まれていると言われています。
たしかにこういったシュウ酸を多く含む食材とカルシウムを一緒に摂る事は、シュウ酸の吸収を抑制する効果がありそうです。
でもシュウ酸が血液中に増えるのは、シュウ酸を直接接種する場合だけではありません。
例えばコラーゲンは吸収されて体の中で分解されていく過程でシュウ酸をつくります。
体の中で作られたシュウ酸は、体にとっては要らないものなので尿として排出されます。
そしてその時に腎臓でカルシウムと結合すると結石が出来ます。
カルシウムの働き
カルシウム濃度は血液の中で常に一定の範囲に保たれています。
そして体の各場所でいろんな働きをしています。
骨を作る!
というイメージの強いカルシウムですが、例えば緊張した筋肉を弛緩させるときにもカルシウムが使われています。
ですので低カルシウム血症になると、筋肉が緊張しっぱなしで筋肉の硬直や痙攣等が起こります。
他にも神経のコントロールもしていますし、血管に作用して血圧にも影響してきます。
そして足りなくなれば骨からカルシウムが溶けだしますし、多くなれば尿として排出されます。
尿として排出されるときには、やはり結石の一番の原因になります。
カルシウムは多すぎても少なすぎてもいけない厄介な栄養素です。
サプリメントなどでカルシウムを摂っている方は基準量を超えない注意が必要です。
まとめ
ですので、
結石の対策にはカルシウムを摂れば良い!
っていうのは短絡的なんじゃないかと思います。
カルシウムを摂る事を頑張るより、水分量を増やすことの方が結石対策としては重要なのではないかと思いました。
水分量が増えれば、同じ1リットルでも中のシュウ酸濃度もカルシウム濃度も必然的に薄まるので、結石は出来にくくなります。
夏場はどうしても汗をかいたりして脱水気味になるので、意識して水分を摂る事が大事です。
ちなみに暑いとビールもたくさん飲んでしまいますが、アルコールは体温を上げてより発汗しますし、アルコールを分解するのにも体の中の水分を消費します。
1リットルのビールを飲むと1.1リットルの水分が出ていくと言われています。
結果的に脱水症状になってしまうので、ビールは水分補給にはなりません。
僕もビールが大好きなので、これからの夏に備えて肝に銘じておこうと思います。
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